ピザ窯の秘密、これがなくては始まらない!
ピザ窯でおなじみ、イタリアンには欠かせない煉瓦や石で積み上げられた薪窯。ガスや電気で手軽に便利に扱える調理器具があふれる中、イタリアではいまだにあちこちのお店で、家庭で大活躍です。でもなぜあんなめんどうなものが未だに生き残っているのでしょうか、不思議だとは思いませんか?そこでその秘密を分かりやすく、ちょっぴりマニアックに解き明かしてみることにいたしましょう。 食材を包み込む3種類の熱
薪窯の燃料は薪、これっきり。あとはなんにも無し。でも火の入った薪窯の中には3種類の熱が渦巻いています。薪をたくだけで3種類の熱?変ですね。 薪と聞いて思い浮かぶのはキャンプファイアのぱちぱちと音を立てて赤く燃え上がる炎。でもこのキャンプファイアの炎に食材をかざすだけだと時間がたてば表面は焦げるばかり、なのに中はまだ生、なんてことになりかねません。 ところが、不思議なことに、薪窯に入れて焼いてみるとこれはまた、表面はあくまでこんがりきつね色。で、分厚い食材を切って中を見ればすっかり芯まで火が通っています。実は窯の中ではたんなる炎だけではない、3種類もの熱が窯の中心に向かってふり注いでいたんです。続き
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