5.行動編

12時間以上におよぶフライトに疲れた身はもうくたくた、早く宿でゆっくりしたいものですが、これが大問題。

不慣れな現地で宿をさがしさまようのは御免だと言う方は日本から前もってFAX等で予約を入れるのも良いでしょう。ただし、よほどロンドンに詳しい人でない限り、番地や簡単な案内図で求める宿にたどり着くのは大変です。

とんでもない場所に在ると翌日の行動に支障を来たします。そこでルートによって便利な場所を頭に入れておき、現地で飛び込むのが一番だと思います。
(責任は負いかねますが)

ロンドン近郊をゆっくり自転車で散策する。・・・初めてならこれはおすすめです。到着が早い場合、とりあえず自転車を組んでA4国道を西へ2〜30分走ればウィンザーの標識が見えます、これを南に折れてウィンザーの町に入れば堂々たる世界一の居城ウィンザー城が見えてきます。このあたりのB&Bの玄関を見て"vacancies"の札が見つかれば、部屋を見せてもらって気に入れば泊まりましょう。あすは花のロンドンです。

ちょっと遠くまで輪行したい場合は、目的地によって変わってきます。

ロンドン市内でB&Bの多い所はヴィクトリア駅周辺かパディントン(そうあの熊のパディントン)駅周辺。そのあたりに行けば腐るほどあります。

まず自転車はばらさずそのままヒースロー空港から地下に降りれば地下鉄ピカデリー線です。これで30分ほどゆられれば、あの猿岩石のゴールしたトラファルガースクエアーのすぐ北西、ピカデリーサーカス(日本で言えば銀座数寄屋橋前といった感じ)に出ます。

ちょっと西に行けばヴィクトリア駅、それから北に上がりハイドパークを過ぎて少し西に行けばパディントン駅です。

あとはお好みで、しゃれたB&Bを探しましょう。あすは花のロンドンです。

6.走行編

さて、いよいよ走り出しますが、おや、イギリスは日本と同じ左側通行かなんて皆さんご存知ですよね。標識も大差ないし、幅寄せなんて皆無、なにせロンドン市内でもどうどうと馬が走ってる国ですから自転車走行は楽勝です。

むしろ、驚くのは歩行者のあつかましさ。歩行者信号が異常に短いので、すきあらば大きな顔で信号無視をしてきます。自転車が歩行者を傷つけると面倒なので気を付けましょう。特に横断歩道を人が渡りかけてると絶対邪魔しちゃいけません。

ちょっと郊外に出ると、信号はまずありません。かわりにラウンドアバウトというロータリーのようなものがあって、車は必ず左回りで走りますので逆行しない方が身のためです。

普通、ラウンドアバウトに進入する車は中に居る車優先なので右ばかり見ています。いつも左回りで入るように心がけましょう。

自転車に乗ると喉が渇きます。日本のように自動販売機なんてまずありませんので、できればおおきなボトルにスーパーで買ったミネラルウォーターを詰めておきましょう。

水道の水は他のヨーロッパ諸国と違い飲めますが、カルシウム分が多くて、湧かすとケトルに白い縁がつくほどです。デリケートな人はおなかに悪いかもしれません。

トイレは、駅に無料の公衆が、観光地では有料トイレがあります。無くて困れば、どこにでもあるパブに入ってトイレだけ使っても文句は言われません。ちなみに有料トイレは20ペンス前後(4〜50円)です。

お昼になればお腹がすきます。パブに入りましょう。喉の渇きにはなんといってもビール!おおまかにビターとラガー、あとエールとかスタウトなどもありますが、自転車には日本のビールと同じようなラガーが無難でしょう。もっとも僕は日本人に評判の悪いぬるめのビターが大好きですが。

注文方法はだいたい2種類。前払いか後払い、他の人を見ていればわかります。食事はパブの表にボードがあってメニューを書いてあるので見当が付きます。食事の出来ないまったくの飲み屋もあるので気を付けてください。

屋外で食べる方がいいやと言う方はパン屋さんやお惣菜屋さんにサンドイッチやさまざまなパイ類が豊富にあります。それを買って景色を見ながらのランチというのもしゃれてます。

春夏のイギリスは緯度が高いこともあり、サマータイムも加わってなかなか日が暮れません。夢中で走っているととんでもない時間になっていますからちゃんと時計を見て早めに宿を確保しましょう。

ちょっとした町や観光スポットにはツーリストインフォメーションがあるのでそこに行って宿を予約してもらえば簡単です。一部デポジットで1割程度のお金を取られますが、宿で清算時にその分引いてくれますので損はありません。たまに紹介料を取られることが有りますが1ポンド(220円)くらいです。

場所によれば5時に閉めてしまうし、日曜は休みだったりしますので憶えておきましょう。

自分でどんな部屋か確かめてから泊まりたいという方は直接飛び込みましょう。no vacancyの札があれば空き部屋なしです。vacanciesの札の所のベルを押して交渉しましょう。自分たちの人数と部屋のタイプ、バス、シャワー、トイレ付きか否かをはっきりさせましょう。

英語なんか出来なくても大丈夫、たとえばthree people, rooms with a bath(shower)and a toilet, please?でも充分通じます。ただし一人旅で、I'd like a single room with a shower.などというと、シングルがなければ断られます。
Have you got a room with a shower? I'm single.(アメリカ式にDo you have-?でもいい)といえば、ツインでも部屋が空いていればたいてい一人分の値段で泊めてくれます。

忘れてならないのはあいさつhello, good morning, thank youそしてとびきりのスマイル!

1回経験すればもうあとはすっかりベテランの旅行者です。どこへでも行けます、お気を付けていってらっしゃい。・・・って俺がいきたいよ〜

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