英国自転車旅行のススメ

最近は世界が狭くなって、外国でサイクリングするのが当たり前と言う時代になってきました。

私自身は自動車でしか走った事がありませんが、その内ぜひとの思いも込めて、身近なところで自転車天国ヨーロッパのなかでもイギリスサイクリングのhow to情報を書いてみたいと思います。

題して「英国自転車旅行のススメ」
(ごめんなさい、イラスト作成中のためテキスト中心です)


1.イギリス自転車事情

イギリスの面積は約日本の8割強、人口は約43%ですが、平地面積が日本の3割に比べ、イギリスは7割もあります。その為、実質的な人口密度は日本の4分の1といったところです。当然すいてます。

道路は他のヨーロッパ諸国に比べ狭めで、自転車人口はそう多くありません。まあ日本と同程度でしょうか。
ただ、自動車の運転マナーが良いことと、自転車に対する理解度が抜群なことから、サイクリングの快適度は比べ物になりません。

まず、平地が多い。山地もなだらかなため乗って走れるコースが豊富。

汽車には貨物車が付属する物が多く、自転車は解体せずにそのまま載せられる。

宿は豊富でしかも安く、予約無しでも簡単に確保できる。

そんな訳で、うまく計画を立てれば、快適、愉快、かつ有意義なサイクルライ フを満喫できるものと思います。

2.予算編

イギリスに飛ぶにはまず飛行機便を確保しなければなりません。直行便でも12時間余りのフライトは結構きついものが有ります。リッチな方はビジネスクラスでゆったりとと言う事でしょうが、普通のサイクリストでは出来るだけ安くと言うのが本音でしょう。

冬場は南周り格安航空券で6万円台からありますが、サイクリングに適したシーズンで、直行便となると4月出発で約11万円、7〜9月初めのハイシーズンでは16〜7万円は必要でしょう。(ちなみに私が取ったこの3月23日発のエールフランスのパリ直行便で往復9万8千円、香港経由だとたぶんキャセイ便で6万9千円でした)

飛行機代が頭痛の種ですが、北海道に関空から飛べば、往復で7万円余りかかることを思えば清水の舞台から跳べるでしょう。

向こうに着くと、まず宿泊代が必要です。ロンドンで豪華ホテルに泊まるならともかく、サイクリングに行くなら絶対にB&B(イギリス風民宿、フルイングリッシュブレックファストの朝食が普通付いている)をおすすめします。

これが、ロンドン等の大都市を除けば一泊約16ポンドから20ポンドまで(日本円で3〜4千円)食事はスターター、メインにビール1パイントで8ポンド、フィッシュンチップスにビールだと6ポンドもかかりません。1日の生活費は平均8千円位じゃないでしょうか。

交通費は、自転車だと大まかな町と町の移動だけですので、往復チケットや割引チケットを使うと思いのほか安く付くはずです。目的地にもよりますが1〜2万円程見ておけば良いでしょう。

例えば北イングランド湖水地方(有名なピーターラビットのふるさと)ウィンダミアとロンドン間のファミリーチケット(大人2名子供2名往復)は合計62.01ポンド(約13000円ちょっと)です。

あとは、入場料やお土産など予備費として2〜3万円。保険料が1万円。

以上を5泊7日で計算すると総計は19万〜27万円となります。これはパック旅行の値段と違い、家を出てから帰り着くまでのすべての値段です。

うーん、それなら新しい自転車を買うと言う方もいらっしゃるか、え、そんなに安くといわれるかどっちでしょうかねえ。

3.ルートプランニング編

さあ行こうといっても、漠然としてどこへどう行こうか見当が付きません。地図がほしくても、書店に行くとまともな物は売ってませんし、需要が無いので取り寄せも受け付けてくれません。

しかし我々にはインターネットという強い味方があります。In Association with Amazon.co.uk 私はイギリスのウェブ書店"Amazon UK"(1998年4月27日発表によるとこの度"AMAZON"は"Book pages"と合併、イギリスに進出したそうです)(注文方法)でAA(JAFの様な団体)のロードアトラスを購入しました。これには道路番号や給油所、サービスエリア、様々な見所などから、主要都市の詳細図、一方通行情報まで入った使いやすいもので大変重宝しました。

ただし、送料が5ポンド(約1200円)ほどかかりますので、一緒に他の本も買った方が一冊当たりの送料が安く付いてお得です。

一般的にはゆっくりイギリスの田園風景を楽しみながら歴史に触れるのは、南イングランド、コッツウォルズ、サフォーク、ノフォークなどが良く、ラフロードをMTBでかっ飛ばしたいなら、ヨークシャー、ウェールズ、湖水地方等が良いでしょう。

そんなことは面倒だ、ついでに自転車もレンタルで、ガイド付きならなあ、なんてずぼらものはhttp://www.cycling.uk.com/ を覗いて見てください。

イギリスサイクリングについてさまざまな情報を得ることが出来ます。ちなみに、湖水地方6泊7日、朝食付き、フロントサス付き自転車、ヘルメット保険付き、ガイド、荷物運搬込みで7万円弱のツアーなら夕食代とこずかいだけで後は何もいりません。でもここまでくるとちょっと面白みがないですね。

4.旅立ち編

航空券も手に入れたし、パスポートもばっちり。いよいよ旅立ちです。

荷物は出来る限り少なめに。下着や靴下は途中のコインランドリーで洗うとして3〜4セット、雨よけの、防水の効いたウインドブレーカーと重ね着の出来るウエアー類とパンツ2組ぐらいにしましょう。足らなければ向こうで買えば記念にもなります。

忘れてならないのが折り畳みのスリッパ。あとシャンプー、歯ブラシセット、男性は電池かみそりぐらいでしょうか。

こずかいはT/Cもいいですが、我々の行くようなB&Bやパブなどは受け取ってもらえず、銀行を探し回らねばなりません。土日は休みだし、早くしまってしまうのであせります。

できればシティバンクのワールドキャッシュカードや最近出て来た、cirus等との提携キャッシュカードで現地で現金の引き出しが出来るようにすれば。あとはVISAかマスターカードでほとんど不自由しません。

もしT/Cならトマスクックのものが良く通用します。有名な観光地ならトマスクックの支店が有るので、そこで両替すれば手数料はかかりません。

頭を悩ますのが自転車です。やはりエンドは弱いようで、自転車やさんで納品時にエンドに挟んであるプラスチックの棒?をもらってきましょう。

リヤディレイラーは外しておいて、しっかりとパッキング。ヘルメットやスペアチューブ、工具などややこしいものもいっしょに輪行袋へ。もちろんしっかりした鍵は必需品です。2個は持ってゆきましょう。

キズはきっと付きます。壊れるかもしれません。できるだけボロの自転車を持ってゆきましょう。いっそ割り切ってレンタサイクルというのも良い選択かもしれません。

手荷物は、防水の良いバックパックにしてほとんどが衣類ですからそんなに負担にはならないと思います。

地図は平地の多いイギリスのこと、AAのロードアトラス等を手に入れれば、ばらせますので必要な個所だけコピーして持ってゆきましょう。ああ足がムズムズしてきた。

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5.行動編に続く

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