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ロアール城めぐりその2



6.ブロア城

ブロア城は大きな町の中心の小高い丘の上にある。トロウセイ城を横目で見ながら一路ブロアの町を目指した。目的の城は川向う、何処から見てもすぐ分かる。先ず城の西にあるインフォメーションに行ってみるが予想通り昼休みで閉まっていた。
食事を済まし城に入ると、中央は広場になっており、右手に優雅な螺旋階段が見える。建物のなかに入ると何組も先生と生徒のグループが授業を行っていた。

旧跡に限らず、絵画、音楽、様々な文化財を直に目で触れ肌で感じ、学ぶことが出来る環境は素晴らしい。このような教育の積み重ねが、フランス人の素晴らしい感性を産むのだろうか。私は既に手遅れだが、子供にはせめて何分の一かでも身につけて欲しいものだと思う。

ブロワの町並みを改めて眺めると、浮世離れしたこのあたりの城と同じ様式でありながら、もとは実用的な砦を思い起こさせる。アンジェの城ほどではないが、ノルマンの侵入以来のロアール川の歴史を物語る、はっきりと敵を意識した造りになっていた。

我々は旅行の荷物は極力少なくする主義なので、一人につき1個の布製スポーツバッグに余るほどにしかならない。当然着替えも少ないので旅行中に洗濯をする必要がある。この町の規模は暇つぶしにちょうどよさそうだ。
そこで、再びインフォメーションに出向き、コインランドリーの在処を聞いてきた。都合の良いことにお城の丘の直ぐ下にそれはあったので、洗濯物は機械に任せ、町歩きや買い物を楽しむことが出来た。

7.シャウモン城、アンボワース城からシュノンソーへ


川を渡り直し右岸に出、さらにしばらく下ってゆけばシャウモン城が、そしてアンボワース城が見えてきた。

このロアール川及びその支流域にはシャトーと呼ばれるものだけでなんと30以上にも及ぶのだそうだ。その昔このあたりに諸侯が割拠したころはゆったりと流れるこの川の流域が交通の要所として発達し、しかも敵の侵入する入り口でもあったらしい。古くはローマ時代からノルマン侵攻、オルレアンの少女ジャンヌダルクまで、繁栄の跡とともに戦災の跡も多く見られる。


すぐに左に折れ南下、シュノンソーの村に着いた。お城の近くのホテルに宿を取り、翌朝一番に行くつもりのシュノンソー城の入り口の下見を兼ねてぶらついてみた。

8.シュノンソー城に続くmap

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