カンヌが終わってローラン・ギャロスが始まる、パントコートの月曜日の祝日。おーい、もう初夏だぞー、太陽はどこに行っちゃったのお？と真剣に誰かに聞きたくなっちゃうような、今日も薄曇りのお天気。やれやれ、困ったものだ。今日はせっかく、お外でのご飯なのにな。

オテル・コストの中庭に、お昼ご飯を食べに行く。
コスト兄弟とジャック・ガルシアという大物２人が作り上げた、超スノッブで素敵なホテル。気をつけていないと見逃してしまいそうなホテルの門には、ものすごく雰囲気のある門番が一人。モデルさんかと見間違えてしまいそうだ。さすがは、業界のスターが手を掛けたホテルだけあって、ロビーや廊下、サロンのデコラシオンは、素晴らしい！の一言に尽きる。ちょっと東洋の雰囲気があって頽廃的。

客室にぐるっと囲まれた、花咲き乱れる小さなパティオには、素敵なイスとテーブルが並べられ、これまた普通とは違う雰囲気を持ったセルヴール、セルヴーズ達が、意地悪そうに動き回っている。彼らを見ているだけで飽きないや。やってくる客がまたすごい。この超高級ホテルに泊まっているお金持ちのの旅行客に混じって、次から次へと席につく人々は、モデル？俳優？女優？デザイナー？何者？何者？って感じの人ばかり。独特のオーラを持った彼らが、このパティオの雰囲気を、何とも言えなくスノビッシュで見ごたえのあるものにしている。すみません、こんな普段着でやって来てしまって、、。って感じ。すっごいなあ、従業員も見がいがあるけど、お客様はもっとすごいや。これはもう、マン・ウォッチングに徹するしかない。

お昼ご飯は、「クリスピー・ダック」に「ショコラとバナーヌのタルト」。シャプティエが作ったサン・ショゼフ９６年とサン・ペリグリーノ。パンが美味しいな。お料理はまあまあ。お菓子はとっても美味しい。でも高いよ、ちょっと。お茶の時間に来るのがいいかな、今度は。今日気になった、パンケーキを食べてみよう。

それにしても最高に雰囲気のあるレストランだ。味よりも、ゴージャスでセンスのいいホテルそのものの雰囲気と、客が醸し出す独特の雰囲気を楽しむのに最適。ほんと、目の保養になる楽しい午後でした。

lun. 24 mai 1999

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