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仏蘭西自動車旅行秘伝書弐ノ巻




Destination 5.パリ市内編

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ノルマンディからパリ

パリの道は、イタリアほどではないにせよ、複雑かつ超混雑危険きわまりないものです。放射状に伸びた道はとても解りづらく、しかも一方通行だらけ、そこに物凄い数の自動車がひしめきあい、正直おすすめできません。

どうしても車でパリにも行ってみたいという方は、先ず郊外を走り回り充分慣れてから市内に入るようにしましょう。

市内に入る前に各ランドマーク、(凱旋門やエッフェル塔、モンパルナスタワー、コンコルド広場などのプラース)をしっかり頭に入れておき、太陽の位置から方角を確かめながら走りましょう。
それでも一方通行などの関係であれよあれよという間に変な方向に行ってしまいます。そんなときはプラースを利用してUターンして元の位置に戻りましょう。

各交差点は常にF1のスタート時状態でちょっとでも間が開くとどんどん突っ込んでくるし、さらにそこにタクシーやバス、バイクなどが行き交いかなり度胸がいります。
大きな通りの右端はBUS(ビュス)と表示されたバス専用レーンであまり長く走ると捕まります。一方、中央寄りなどの自転車専用レーンは皆ほとんど無視しています。気を付ける程度で良いでしょう。

5時半を過ぎると強烈な渋滞になります。それを避けたければ、早い目にパリを出るか遅くまで粘るようにしましょう。

一口メモ:
9月22日(火)はノーカーデイとすることが1998年9月20日(なんと2日前!フランスらしいですね)いきなり決められ、パリ市内28区内への公共交通機関を除く自動車の乗り入れが禁止されました。今のところ現在も続いています。

それに伴い、メトロ、RER(首都圏高速鉄道網)、国鉄郊外電車は増発され、国鉄、RERの料金は半額となりました!(今後もやるかは不明)
又、パリでは大気汚染が警戒域を越えると自動的に、登録番号により、市内の自動車進入が禁止となり、市内の公共交通機関がすべて無料となります。(1998年7月に一度発令された)

いずれにしても、パリ市内の自動車進入規制は闇討ち的に行われます(当日又は前日の新聞、TV、ラジオ報道)が、公共交通機関が安くなるか又は無料になりますので、あわてず車を使用するのをやめましょう。


6.駐車編

フランスは路上駐車天国です。ほとんどの街は路側がPAYANTと表示された有料の路上駐車地域で、いわゆるペイアンドディスプレイ方式でずらりと駐車の車が並んでいます。普通の街では駐車には困りません。

ただその駐車間隔たるや一体どうやって駐めたのかと思うほどの名人技で、誰でもしばらく走り回るうち自然と従列駐車の達人になれます。

一口メモ:

都市では路上駐車は駐車時間の制限もあり、Pマークの駐車場を利用するのが良いと思います。都市の地図には必ずPマークがついていますし、町中にも分かり易い案内があります。

清算機が紙幣を受け付けない場合が多く、出る前に値段の確認と戻ってくる前に小銭(2、1ユーロ、50、20、10サンチーム各硬貨の合計で料金が支払えれば良い)の準備をお忘れなく。駐車場に戻って、車に戻る前に清算し、乗車して清算済の駐車券を出口のゲートに入れるのが一般的です。入り口ゲートで出てくるカードは必ず持って出ましょう。

フランスの清算機は往々にして受け付ける紙幣の種類が少ないだけでなく認識率も悪く、硬貨を準備するのが良いと思います。

カードが使える場合もあります。いずれにせよ駐車場を後にする前に良く確認してから出ましょう。(フランス在住の児島さんからの情報)

もっともパリ市内は路上駐車を望むのは無理で、よほど早い時間帯か深夜以外は空いていません。あっさり有料駐車場を利用しましょう。中心部でも時間2.5ユーロ程度で割安です。ルーブルの地下駐車場などは便利です。私はダイアナ妃が最後に泊まったので有名な高級ホテル リッツのあるヴァンドーム広場の市営地下駐車場をいつも利用しました。

一口メモ:
フランス人がオートマチックを嫌うのは路上駐車時の事も考えての上かもしれません。というのも例の有名な話、前後をぴったりふさがれた車の脱出法!バンパーで押してスペースを広げるあれですね。マニュアルだと平地ではサイドを緩めておけばお互いにたくさんの車が駐車できますから。当然、けっこうな社会的地位の人でも自分で運転する時は小さなマニュアル車が多くなります。

駐車違反は絶対に止めましょう、レッカー移動があちこちでみられます。もし移動されれば罰金共で200ユーロ以上かかります。

路上駐車の料金は支払機にコインを入れてゆくと駐められる期限時刻の表示があり、望む時刻になった時点でボタンを押すとキップが印字されて出てきます。これをダッシュボードに置いておけば大丈夫です。


7.取締り編

スピード狂のフランス人とはいえ(だからこそ?)ちゃんとネズミ捕りはやってます。特にAやNではけっこうやってます。私は2200キロ走って4回出会いました。毎度おなじみ憮然とした表情で出てくるドライバーの表情は世界共通ですね。

何キロ以上オーバーすれば捕まるのかはわかりませんが、気をつければ予知することは簡単に出来ます。まさかレーダー感知器を日本から持って行くわけにはゆきません。とにかく前方を注意することですが、一定の法則があります。

フランスの郊外は本当に家も何もなく農場や牧場が拡がっているだけなので、用を足す以外路肩のガードレールの外に車を停める必要などありません。事実、普通は全く停まっていません。こんな場所で駐車なんて変だなと思った時はスピードを落としてみましょう。ほら、案の定カーキ色の三脚に同じ色の円筒の乗っかったレーダーがガードレールの上からちょこんとのぞいているのを発見できるでしょう。

もう一つ、地図をよく見てインターやパーキングの手前は気をつけましょう。インターを過ぎた直後や区間の度真ん中ですることはありません、捕まえた後手続きをする場所が必要だからです。

フランスでは安全ベルトの着用が、それも後席まで義務付けられています。そこで、信号機のある交差点にはしばしば安全ベルトの取締りが行われています。車に乗った時点で必ず締めるように習慣付けましょう。でも、あの走行スピードを考えると、取締りのためよりも本来の自分たちの身の安全のためにいつも着用を確認する気にさせられることでしょう。


8.返却編

airport楽しいときもいつか過ぎてしまい帰国するにあたって返却する必要が有ります。よくレンタカーの返却には油を満タンにしておくことと言われますが、油代の高いフランスでも現在約リッター当たり0.2ユーロから最大0.3ユーロ市価より高く付きます。わざわざ探し回るほどではありませんが、空に近い状態なら返す前に満タンにしておいた方が安く付きます。空港内のA1上にガソリンスタンドがありますのでここで給油しておきましょう。空港内はぐるぐる回ってもとの位置に戻れます。安心して探してください。

A1からCH. D’GAULLE空港方面に入るとあちこちいろんな標識が出て、いったいどちらの方向に行けば良いのかわかりません。一番見やすいのはTGVの標識です。初めはTGVの方面に行きながらエールフランスやJALに乗る人は2Fの標識を探します。

空港地図でも解るようにドゴール空港はCDG1とCDG2に別れており、それぞれにAからFまでターミナルがあります。2FというのはCDG2の北東のはしにあるFというターミナルです。

直行便のエールフランスかJALは2Fで発着します。搭乗券に書いてあります。ANAや乗り継ぎ便の場合はCDG1になりますので少し手前で分岐です。

一般道から空港に入るには標識がフランス語表示になっています。Aero Gare 1(CDG1),Aero Gare 2(CDG2)の文字を捜して行けばあとは同じですが、かなり複雑なので注意してください。何度かぐるぐる回る覚悟をして早めに空港に向かいましょう。

一口メモ:
シャルルドゴール空港もオルリー空港も近くにたくさんのホテルが有ります。特に朝早い便で帰国する場合このホテルに最終日の宿を取ると大変便利です。が、ここに行くのが一苦労、Aからすぐそこに見えているのに入る道がわかりません。そもそも空港関係者や、団体向けに出来ているので、一般の飛び込みの客は相手にしていないようです。もし日本から予約するならしっかり周辺地図と進入方法を確認した方がよいでしょう。

見覚えのあるターミナルが見えてくれば1階出発入り口(D'epart)に車を停め、荷物や同乗者を降ろしましょう。この時に駐車券の販売機で駐車チケットを買うのを忘れずに。次に上の駐車場に上がりレンタカー会社の看板を目印に借出した所に戻すとチェックインです。忘れ物を確認すれば後は帰国手続きをするだけです。おみやげでふくれあがった荷物を転がしながら出発カウンターで帰りの航空便の搭乗手続きをしてください。

おつかれさまでした。やけに簡単なガイドでしたね。もう少し詳しくお知りになりたければ、フランス旅行素朴な疑問集(Q&A)も覗いて見てください。ちょっとした疑問ならば解決できます。



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