旅行者にとって悩みの種はかさばる荷物。快適に過ごそうとすればするほど荷物が増えかえって不快な思いを強いられることになります。そんな時、一番かさばる衣料品をぐっと抑えてくれる強い見方がコインランドリー。上手に利用、快適さと少ない荷物を両立させましょう。
洗濯科目1:探し方
まずフランスでは複数ホテルがあるような街なら必ずと言ってよいほどコインランドリーがあります。ところが普通に自宅で生活しているような人は縁が無いため知らないことのほうが多いでしょう。もっとも確実なのがツーリストインフォメーションで聞くこと。ホテルのレセプション(フロント)も良いですが立派なホテルだと聞きにくいですね。ガソリンスタンドなどでも教えてくれます。
さてではフランスでは一体コインランドリーを何て呼ぶのでしょうか。これが実にまちまちで、少なくとも英語のlaundromatはまったく通じません。むしろ日本式のcoin laundryとそのものずばり表示しているところを何度か目にしました。この場合は無人のセルフ店がほとんどです。一般的には洗濯屋さん兼業が多くlaverie又はpressingと表示しているところがほとんどです。
洗濯科目2:利用法
まず洗濯は普通の全自動洗濯機と同じく、洗濯物を投入し、ドラム式は上部の普通2つついているスライド蓋の洗剤入れに洗剤を入れると蓋をし、コインを投入、スイッチを入れると後は脱水まですべて機械がやってくれます。
このコイン投入口ですが、方式がいろいろあります。最近多いのは一箇所で集中して投入口があり、洗濯機や乾燥機、洗剤販売機の番号の投入口にコインを入れボタンを押すもの。これは盗難に遭った時、被害をコイン投入機だけにとどめ、高価な本体を壊されないための措置です。洗剤も同じ投入口にコインを入れてから買い求めます。
古いタイプだと機械が個別に投入口を持っています。また、トークン(専用のコイン)を買い投入する場合もあります。多くは両替機を備えていませんので無人の場合は小銭を用意する必要があります。
乾燥機には洗濯機から洗濯物を移す必要があります。乾燥も同じくコイン投入機からのコイン投入ですが、時間制ですので厚物がある場合は数枚投入し長時間回す必要があります。普通1回2フランですが標準で3回程回さねばなりません。たまに薄物用の縦型ドラム式の乾燥機が備えられている時があります。これはたたんで入れるとぱりっとしわにならず、アイロン不要の優れものです。もし見つけたらお試しください。
洗濯科目3:費用
洗濯が1回6キロで3ユーロ前後。洗剤は1.2〜1.5ユーロ。乾燥が90サンチーム。合計5.5ユーロ前後でかなりな量を洗濯できます。家族などで大量に洗濯物がある場合大型の洗濯機もあります。
洗濯科目4:利用上の注意
フランスは日本と違い水が硬くカルシウム分が多いため日本の洗剤は合いません。石鹸かすが繊維に沈着し仕上がりも悪く汚れが落ちにくいので必ずそこで売っている洗剤を使いましょう。
洗濯機は非常に強力で、ストッキングなどはぼろぼろになるので手洗いしましょう。
洗濯が終わってあまり長く放って置くと迷惑になりますしトラブルのもとです。洗濯は20分程度で終わりますので時間を見計らって戻りましょう。
乾燥は高温(90度)と低温があります。低温の方が無難です。
最近はホテルのバスにタオル乾燥用のスリング(伸び縮み式の洗濯ロープ)が備え付けになっているところが増えました。つまみを引っ張って反対側の金具に差し込めばストッキングなどの洗濯に便利です。
荷物も軽く、おしゃれ心は忘れずに楽しい旅を楽しんでください。